芸能界っていうか

最近のPerfume鳥居みゆきの露出の仕方を見てると、
芸能界というかテレビってのは、ほんと消耗品的な扱いをする世界だなと思う。


Perfumeは、念願の武道館公演も決まり、
元々NHKのCMからブレイクしたこともあり、紅白出演も確実でしょう。


しかし、今回のアルバム発売前後のメディア露出の多さは凄まじかった。
というより無理やりささえ感じられる。
ファン心理としては、こうしてメディアに露出する事は嬉しい事だが、
似たり寄ったりの会話のやりとりや、楽曲をただのテクノポップだと紹介していたり、
『根底にある本当の良さ』というものが蔑ろにされ、
3人の苦労話やテクノポップという部分だけが強調されてしまっている。


目論見どおりアルバムは予想以上の売り上げを上げて、
週間チャート1位を獲得した訳だが、さてこの後は…


正直なところ、このまま行けば『一発屋』で終わってしまう気がする。
元々注目されていなかったところから、イキナリ出て来た訳で、
一発屋ではないのだが、世間的にはそう見えてしまうだろう。



ちょっと話はそれるが、
個人的にはPerfumeの楽曲系統は、今までは一部の人に受け入れられるジャンルであり、
一般的ではなかったと思う。
※ただ、そのキャッチーさからテレビのBGMとしては多用されていたが。
今後、Perfumeがある程度長く、一般的に受け入れ続けられるかどうかで、
これからのJーPOPの流れというのが変わってくるのだと思うし、
昔で言えば、小室サウンドが席巻した時のようになるのか、そうでないのか?


中田ヤスタカと小室哲也では、音楽に対するスタンスがまったく違うと思うので、
一概にどうとは言えないが、私自身はエレクトロ系のJ−POPは今後増えると思っている。



話を戻して、
今回のような売り方というのは『売れる時には大量に売っておけ』というスタンスで、
AVEX程でないにせよ、無理やり感が否めない。


個人的には『急な展開』ではなく、一歩一歩確実に進んでいって欲しいと思っているし、
20歳のPerfumeがシングルチャート1位をとっている事を願っている。




次に、鳥居みゆきに関しては、
混沌とするブラックジョークの中に見える本音の部分で、
自分の確固たる世界を表現する場は、
テレビというメディアではないと言う事を匂わせているし、
ネタで出てくる名前が「マサコ」だったり「ミチコ」だったりするのは、
きっと『あっち』の意味を込めてだし、
あらゆる制約と編集でどうにでもなってしまう世界は、彼女は向かないのだと思う。


『小島よしおは、今年の正月で消えるべきだった』と鳥居みゆき本人の発言どおり、
本人は本当に絶頂期にパッと消えて行きたいと思っているようで、
今回の結婚発表も社交辞令でハイタッチでの今までとは違うスタンスも、


鳥居みゆきはアイドルではなく芸人なのだ』
『自分は、本当はこういうことがしたいんじゃないんだ』


という事を、自らの行動を持って証明しているように感じる。


このまま行けば、一般的にはただの一発屋で終わるだろうが、
本人は、それで良いのだと思っているのだろう。


自分の芸を本当に解ってくれるファンが残ってくれればそれで言い訳で、
可愛いとか、そういったアイドル性を強調したものには否定的であり、
そういった意味では、昨今のメディアに対するアンチテーゼなのかもしれない。



先が不透明な、Perfume
あえて地下に戻ろうとする鳥居みゆき



一気にブレイクしたこの2組が、この先どうなっていくのか?
冷静な目で見て行きたいと思う。