舞台『どん底』

まだ公演中なので詳細は書きませんが、
色々と考えさせらる内容の舞台でした。


この作品を、
・悲劇と見るか?
・喜劇と見るか?
これだけで大きく変わってしまう。



悲劇としてみると、
夢も希望も無いどん底の人達が、ある切欠により夢を見る。
しかしそれらは儚くも叶わず、
結局誰一人幸せになれないという『悲劇』


喜劇として見ると、
随所で笑える部分があり、そこを抜き出しての『喜劇』ではなくて、
どん底の人達の、夢を見ながらも全て叶わないが、
それでも酒を呑み歌い続けることで、
どん底の中でいつも通りに生きていくという『喜劇』


ロシア文学なんて、というか文学自体読んだことがない位なので、
実際のところは良く分かりませんが、
今回の舞台の限りでは、喜劇として捕らえたい。


というか悲劇としてみてしまうと、余りにも酷過ぎる。
まぁ、リアルといえばリアルだし、
そういった意味では『幸せの価値』も、人によって様々だろうし、
一概に悲劇とは言い切れないと思うので。




そういえば、セリフでひとつグサッと来たのがあった。
『死んだ人間は怖くない。生きている人間の方が怖いんだ』
みたいなセリフ。


確かに『人間』が一番怖いのは、やはり『人間』なんだな…




あー、更にそうえいばだけど、始めの方はちょっと眠かったな〜。
客を引き込む為にということの様だけど、逆にそれが意味分からなくて。


それと最後がアレ?って感じで・・・



しかし犬山イヌコとマギーは、やっぱウマいな〜w
緒川たまきもはまり役だったし、全体的に配役は申し分無い!!


■笑える「どん底」 「ゴーリキーが怒るほど改作」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20080326et0b.htm


Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%82%93%E5%BA%95