深夜徘徊する人

『深夜徘徊する人』といっても、
夢遊病や痴呆症で深夜に歩き回る人の話をする訳ではなく、
今回ここに書くのは『自分の意思』で夜中に外を歩く人の話である。


かく言う自分も、たまに深夜に歩きたくなる習性を持っていて、
なんとなく夜中に外を歩きたくなるからなのだが、
考えてみれば、実際には『寂しさというストレスが溜まっている証拠』である。



なぜ『寂しさというストレス』が溜まると、夜一人で歩きたくなるのか?


夜というのは『人の心が少し大きくなる』という特徴があり、
また、深夜に外に1人で居る事で寂しさを紛らわすことが出来る。


「深夜に1人なら逆に寂しいのでは?」
と思うかもしれないが、夜というのは『一人でいる事が不自然でない』為、
それがごく当たり前のことと、自分に納得させることができる。


「だったら外に出なくても、深夜に家に1人で居てもいいのでは?」という意見もあるでしょうが、
家という通常のシーンでは外との繋がりが無い為、
余計な事を考えてしまったりして、寂しい状態から更に寂しくなってしまう。
逆に言えば、外を出歩く事でその寂しさを忘れる事が出来るのです。


つまり『深夜に1人で外に居るという事』は、
『一人で居たいと思っているけど、本当は誰かと繋がっていたい』
そんな深層心理の欲求の表れという事になるのです。



私を含め深夜に外を歩きたくなる人は、
たまには『人に甘えてみる』というのも、良いかもしれません。



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『それでも夜が優しいのは 見て見ぬ振りしてくれるから』
※from ポルノグラフィティ 『ジョバイロ